元不登校、現役大学生の雑記

自分の経験則を誰かの生活に役立てられるのではないかと思い、始めさせていただきました。過去の自分のように暗くて辛い生活で悩んでおられる方々の、一助となれば幸いです。リアルをお伝えできるよう心がけています。

任天堂株式会社決算短信を考える

①当期の経営成績の概況
当期(2019年4月~2020年3月)の状況は、Nintendo Switchでは、小さく、軽く、持ち運びやすくなった携帯専用
の「Nintendo Switch Lite」を9月に発売したことに加えて、「Nintendo Switch」も勢いを落とすことなく好調に
推移したことにより、Nintendo Switchファミリー本体の販売台数は大きく増加しました。ソフトウェアでは、『ポ
ケットモンスター ソード・シールド』が1,737万本の販売を記録する大ヒットとなったほか、3月に発売した『あつ
まれ どうぶつの森』が1,177万本の販売となり、Nintendo Switch向けソフトウェアでは過去最大の滑り出しを見
せています。このほか、『ルイージマンション3』や『スーパーマリオメーカー 2』など当期に発売したソフトウ
ェアに加え、前期までに発売済みの人気タイトルやソフトメーカー様のタイトルも好調に販売を伸ばし、当期のミ
リオンセラータイトル数はソフトメーカー様のタイトルを含めて27タイトルとなりました。また、12月より中国に
おいて、テンセント社を通じて、Nintendo Switchの販売を開始しました。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響により、2月から3月にかけて、「Nintendo Switch」本体およびJoy-Con
などの周辺機器や、『リングフィット アドベンチャー』の生産および出荷の遅延が一部地域で生じたものの、当期
業績への影響は限定的でした。
これらの結果、ハードウェア、ソフトウェアともに販売が好調だった前年を上回り、当期のハードウェアの販売
台数は2,103万台(前期比24.0%増)、ソフトウェアの販売本数は1億6,872万本(前期比42.3%増)となりました。
ニンテンドー3DSでは、ハードウェアの販売台数は69万台(前期比73.0%減)、ソフトウェアの販売本数は499万
本(前期比62.3%減)となりました。
ゲーム専用機におけるデジタルビジネスでは、Nintendo Switchのパッケージ併売ダウンロードソフトによる売上
が好調だったことに加えて、ダウンロード専用ソフトや追加コンテンツによる売上が順調に伸び、Nintendo Switch
Onlineによる売上も年間を通じて計上されたことにより、デジタル売上高は2,041億円(前期比71.8%増)となりま
した。
モバイルビジネスでは、当期に配信を開始した『Mario Kart Tour』等に加え、これまでに配信済みのアプリも多
くのお客様に継続して楽しんでいただいており、モバイル・IP関連収入等の売上高は512億円(前期比11.5%増)と
なりました。
これらの状況により、売上高は1兆3,085億円(うち、海外売上高1兆73億円、海外売上高比率77.0%)、営業利益
は3,523億円、経常利益は3,604億円、親会社株主に帰属する当期純利益は2,586億円となりました。
②当期の財政状態の概況
総資産は、主に有価証券や投資有価証券が増加したことにより、前期に比べ2,437億円増加し、1兆9,340億円とな
りました。負債は、主に支払手形及び買掛金が増加したことにより、前期に比べ1,176億円増加し、3,931億円とな
りました。純資産は、前期に比べ1,261億円増加し、1兆5,409億円となりました。

③当期のキャッシュ・フローの概況
当期における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前期末から360億円増加(前年同期は1,008億
円の増加)し、6,214億円となりました。各キャッシュ・フローの増減状況とその要因は次のとおりです。
[営業活動によるキャッシュ・フロー]
営業活動による資金は、税金等調整前当期純利益3,612億円に対して、法人税等の支払いや売上債権の増加などの
減少要因がありましたが、たな卸資産の減少や仕入債務の増加などの増加要因により、3,477億円の増加(前年同期
は1,705億円の増加)となりました。
[投資活動によるキャッシュ・フロー]
投資活動による資金は、定期預金の払戻や有価証券及び投資有価証券の売却及び償還による収入が、定期預金の
預入や有価証券及び投資有価証券の取得による支出を下回ったことなどにより、1,884億円の減少(前年同期は453
億円の増加)となりました。
[財務活動によるキャッシュ・フロー]
財務活動による資金は、主に配当金の支払いによる支出により1,110億円の減少(前年同期は1,090億円の減少)
となりました。

 

Nintendo Switchファミリー本体の販売台数の増加や、それに伴うソフトウェアも大ヒットの販売記録を残した。ダウンロード専用ソフトや追加コンテンツによる売上が順調に伸び、オンラインによる売上も年間を通じて計上されたことにより、デジタル売上高も増加した。その結果総資産は、主に有価証券や投資有価証券が増加したことにより、前期に比べ2,437億円増加し、1兆9,340億円となった。負債も、主に支払手形及び買掛金が増加したことにより、前期に比べ1,176億円増加し、3,931億円を記録している。これによる純資産(資本)は、前期に比べ1,261億円増加し、1兆5,409億円となった。新型コロナウイルス感染症の影響により、「Nintendo Switch」本体および周辺機器などの生産や出荷の遅延が一部地域で生じたものの、当期業績への影響は限定的だった。