転職に影響を与える要因
転職に影響を与える要因
(1)個人属性要因
①性別ー先行研究ほとんどなし
②年齢ー日本は、高齢であるほど労働条件・満足度が低い組織に転職しているか?先行研究も同傾向
35歳以上で転職→年収が大幅に減少するケース増加(伊藤,2001)
転職時の年齢低い→労働時間・職種に対する満足感が高い(中村,2001)
年齢の高さは客観的・主観的発達に影響しない(渡辺,1992)が、人的つながりで転職した勤労者に絞ると年収・職位にマイナスの影響(渡辺,1991)
(2)人的資本関連要因
①教育レベル・学歴-転職経験者では、教育程度は客観的キャリア発達である年収および職位に、主観的発達である職務満足にプラスに作用。収入の変化や会社への帰属意識・転職意向には影響しない(渡辺,1992)
組織間キャリア発達では、教育結果の一般化可能性(市場価値)やポータビリティ(携帯性)は組織内キャリア発達の場合より重要だろう
②勤続期間ー先行研究ほとんどなし
③職務・職種
同職種間の転職の方が、異職種間の転職より年収低下の程度低い(伊藤,2001)
組織間キャリア発達ではキャリア連続性が重要
(3)パーソナリティ要因
組織内キャリア発達には一定の影響あったが、組織間でみられるか否かは検討されていない
(4)マクロ的要因
①組織規模ー規模が大きい組織への転職の場合、年収が増加(勇上,2001)
②組織業績ー先行研究ほとんどなし